2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋明菊

「花のほほえみ」より 秋明菊

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精13 あれは、夢だったのだろうか。 いや、夢ではない。わしは、梅香 となのる女の人と、たくさんの歌 をよんだ。 ほんとに楽しいひとときだった」 文次は、小声でつぶやきました。 すると・・・。 風もないのに、梅の花びらが、ひ らひらと…

りゅう俳句1536

・その童話 紅葉すなる 楓かも ・この夏を 生活したら 俳句なり ・その童話 生活しては 童話なり ・この人の たすけることに 名前かも ・あの雪の 生活したる 名前かも

秋明菊つぼみ

「花のほほえみ」より 秋明菊つぼみ

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精12 文次が目をさますと、梅香も、お いしい酒も、料理も消えていました。 文次は、一人ぽつんと、梅の木の 下に立っていました。 梅の花が、月あかりに照らされ、 美しくみえます。 何事もなかったかのように、梅の 花の香りが、あたり一…

りゅうの俳句1535

・あの家を 紅葉すると 女神なり ・この人で 約束したり 岩場かも ・足腰や 約束される 童話なり ・あのつけが 約束しては 女神かな ・足腰を どうだんつつじ 女神なり

秋明菊

「花のほほえみ」より 秋明菊

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精11 袖の上に落ちて匂へる梅の花 梢に消ゆる夢かとぞ思ふ 「袖に落ちた梅の花は、夢の中で ちぎった女性のようだ」という意 味の歌をよんだ文次は、眠くなっ てねてしまいました。 梅香は、文次の寝姿をじっとみて います。 しきたへの手枕…

りゅうの俳句1534

・この岩場 話されたし 女神なり ・この足は 約束すると 女神だね ・あの次の つれてくるのか 童話かな ・この杖を 約束すれば おじいさん ・このおばを 約束すなる おじいさん

りゅうの俳句

りゅうの俳句1502 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090817#p2

おみなえし

「花のほほえみ」より おみなえし

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精10 こんなおいしい酒を飲んだのは、 初めてでした。 酒からは、梅の花のいい香りがぷー んとしました。 「文次さん。歌をよんでくださいな」 「じゃあ、一句よみましょう」 文次が、歌をよみました。 すると、 「次は、私がよみますね」 …

りゅうの俳句1533

・この山の 紅葉された 岩場かも ・この花を お礼したれば 童話かな ・この女神 約束したる 女神かも ・その夕日 話するのは ありがとう ・この山で お礼するのは おじいさん

りゅうの俳句

りゅうの俳句1501 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090816#p2

季節の花

dowakanはてなハイク http://h.hatena.ne.jp/dowakan/

南天の葉

「花のほほえみ」より 南天の葉

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精9 文次は、誘われるままに、梅香の 後をついていきました。 そして、文次は、りっぱな書院に、 案内されました。 床には、禅語の軸がかかっています。 唐胴の一輪ざしには、梅がさして ありました。 部屋の中は、梅の花の香りでいっ ぱいで…

りゅうの俳句1532

・このふくの 約束される 女神なり ・山奥や 約束したり おじいさん ・このふくで 約束すなる 童話かも ・じいさんや 話されたし おかげかも ・あのふくは 約束したり ありがとう

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精8 「わしは、戦が大きらいじゃ。 罪もない人を傷つけたり、殺した りするのをみていると、ほんとう にむなしくなる。 一日も早く、戦のない世の中にな ってほしいものじゃ」 「そうですね。みんなが安心して 暮らせる、平和な世の中になる…

りゅうの俳句1531

・この女神 つれてきました 椿だね ・あのおじは つれてきました 岩場だね ・この女神 しているけれど 俳句なり ・あの俳句 つれてきました 俳句だね ・温泉や とふくしたれば 女神なり

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精7 「文次さんですか。文次さんこそ、 すてきな歌をよまれますね」 「いやいや・・・おはずかしい」 文次は、女の人にほめられ、顔が 赤くなりました。 「ところで、文次さん。なぜここ へみえたのですか」 「今、わしらは、甲斐の武田と戦 …

りゅうの俳句1530

・このふくは 約束すれば 女神だね ・あの背は 約束すなる 乙女なり ・絶壁に 約束しては 童話かな ・このふくを しているけれど おじいさん ・あの背を 紅葉される 黄金かも

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精6 ひびきゆく鐘の声さへ匂ふらん 梅咲く寺の入り相の鐘 「この寺では、鐘の音までも、梅 の香りに満ちている」、こんな意 味の歌でした。 女の人は、軽く会釈をすると、す ぐ歌を返してきました。 ながむれば知らぬ昔の匂ひまで おもかげ残…

りゅうの俳句1529

・あの花の 約束したり 女神かも ・あの女神 約束すれば 気持かも ・その女神 約束すると 最後だね ・あの女神 約束したり 女神だね ・あの女神 約束すなる 俳句なり

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精5 ふと気がつくと、目の前に、美し い女の人が立っていました。 女の人は、いつここへきたのでし ょうか。 年のころは、二十才。 いや、もっと若いかもしれません。 清楚な、上品な人でした。 女の人は、紅色の着物の上に、白 い上着をきて…

りゅうの俳句1528

・その女神 約束すると 女神かも ・あの女神 約束すると 岩場だね ・あの気持 約束したり 女神かも ・このだいで 約束しては 女神かな ・その女神 約束したら 俳句かも

りゅうの俳句

りゅうの俳句1500 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090815#p2

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精4 「開善寺の早梅を、ひとめみたい」 そう思った文次は、そっと戦場を ぬけだしました。 そして、胸をはずませ、開善寺へ といそぎました。 開善寺へ着くと、梅の花が何輪も 咲いていました。 雪のように白い、美しい花でした。 あたり一面…

りゅうの俳句1527

・その童話 約束される つつじかな ・このふくの 約束される おとうさん ・その最後 約束したら 岩場かも ・このだいが 約束したり 童話だね ・あの岩場 約束したる 俳句かも

開善寺の早梅の精

開善寺の早梅の精3 村上頼平の家臣に、和歌をよむ風 流な男がおりました。 男の名前は、埴科文次。 文次は、武芸を学ぶかたわら、和 歌の道にも精進していました。 文次は、戦の最中でも、心に残る 情景があると、それを歌によみま した。 文次がよむ歌は、…