竜の姿をみた少女


     竜の姿をみた少女2


「さあなぁ。村には、大昔竜が住んでいたという
いいつたえがあるが、竜の姿をみた人は誰もいな
いからね。でも・・・しらかば湖には、竜が住ん
でいるかもしれないよ」
おとうさんは、夢みるようにいいました。



「ねぇ、とうちゃん。村に伝わっている竜の話って、
どんな話なの?」
「じゃあ、今日は、竜になった三郎の話をしてあげ
よう」
そういって、おとうさんは、竜になった三郎の話を
してくれました。



そのお話とは。
むかーし、昔。ずぅーと昔。
たてしな山のふもとに、小さな村がありました。
その村に、太郎・次郎・三郎という、仲のいい兄弟が
住んでいました。
兄たちは、末っ子の三郎を「三郎や、三郎や」といっ
てかわいがっています。
三郎も、兄たちが大好きでした。


                             つづく


「竜の姿をみた少女」は、みほようこの二冊目の
童話集・「竜神になった三郎」の続編。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)



 収録されている童話

  
  ・  竜神になった三郎 

  ・  福寿草になった少女
 


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html