竜の姿をみた少女2
「さあなぁ。村には、大昔竜が住んでいたという
いいつたえがあるが、竜の姿をみた人は誰もいな
いからね。でも・・・しらかば湖には、竜が住ん
でいるかもしれないよ」
おとうさんは、夢みるようにいいました。
「ねぇ、とうちゃん。村に伝わっている竜の話って、
どんな話なの?」
「じゃあ、今日は、竜になった三郎の話をしてあげ
よう」
そういって、おとうさんは、竜になった三郎の話を
してくれました。
そのお話とは。
むかーし、昔。ずぅーと昔。
たてしな山のふもとに、小さな村がありました。
その村に、太郎・次郎・三郎という、仲のいい兄弟が
住んでいました。
兄たちは、末っ子の三郎を「三郎や、三郎や」といっ
てかわいがっています。
三郎も、兄たちが大好きでした。
つづく
「竜の姿をみた少女」は、みほようこの二冊目の
童話集・「竜神になった三郎」の続編。
- 作者: みほようこ,長野ひろかず
- 出版社/メーカー: 鳥影社
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
- クリック: 45回
- この商品を含むブログ (472件) を見る
収録されている童話
・ 竜神になった三郎
・ 福寿草になった少女