赤い夕顔の花

[童話]赤い夕顔の花


赤い夕顔の花 49


そういって、そうべえは夕顔の花を一つとり、長五郎
にわたしました。
長五郎は、うれしそうに夕顔の花をみています。
三人が農家の庭先を立ち去ろうとした時、
「こらぁー、花どろぼうめ。待てー」
どこからか、大きな声が聞こえました。


そして、おばあさんが飛び出してきました。
おばあさんは、長五郎の手から、無理やり夕顔の花
をひったくりました。
長五郎は、何がおこったのかわからず、おびえてい
ます。


         つづく