2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴6 「わぁ、いい声。うぐいすさん、 じょうずに鳴けるようになって よかったね」 姫は、うぐいすに話しかけました。 うぐいすもうれしそうです。 姫のおとうさんは、小鳥が大好き。 小鳥の鳴きまねもとてもじょうず でした。 「姫、きてごらん。椿…

コウリンたんぽぽ

「花のほほえみ」より コウリンたんぽぽ

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴5 「おとうさま、おとうさまー」 姫が、大声でおとうさんをよん でいます。 「おとうさま、あの鳥は何とい う鳥?」 「姫、うぐいすだよ。じきじょう ずに鳴けるようになるから、そこ で聞いていてごらん」 おとうさんがいいました。 「ホ…ケキョ…

りゅうの俳句

・ あの童話 とまっています 黄金なり ・ あの山が 会いにきたのだ 桑畑 ・ あの童話 見たことのない 童話なり ・ あの部屋の 止まっています おとうさん ・ この山を 見たことのない 童話かも

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴4 その頃の鎌倉は、武家やしきが 建ちならぶ、物静かな町でした。 そんなやしきの中でも、大江家 は立派な門がまえの、大きなお やしきだったのです。 姫が生まれた時、庭の桜が美し く咲いていたので、「小桜」と 名づけられました。 やしきの広…

りゅうのひみつ日記

・ この丘が あったらいいなぁ 美しく ・ あの姫の 話するのは 男の子 ・ この二つ お話したり 児童かな ・ その童話 あったらいいなぁ 大昔 ・ あのあたり お話しては こどもかも

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴3 「そんな鈴があったらいいなぁ。 大好きな小鳥や花とお話ができ るなんて、さぞ楽しいだろうな。 小桜姫さまのように、私も小鳥 や花とお花をしてみたい」 かなはそう思いました。 ー 小桜姫とふしぎな鈴 ー 今からおよそ五百年前。 小桜姫は、…

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴2 「今年もきれいに咲いたのね」 かなは、そっと花のにおいをか ぎました。 桜の花の香りが、あたりにぷー んとただよいました。 大好きなおとうさんがなくなっ た年の春。 かなはおとうさんといっしょに、 この丘へ桜の花をみにきました。 桜の…

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴1 ー プロローグ ー 小高い丘にのぼると、目の前に 南アルプスの山々が美しくみえ ます。 山深いこの町にも、ようやくあ たたかな春がやってきました。 丘の上の桜が、今年も美しく咲 きました。 かなは丘へ着くと、桜の木の方 へ走って行きまし…

はてなハイク

dowakanはてなハイク http://h.hatena.ne.jp/dowakan/

童話集「竜神になった三郎」

童話集「竜神になった三郎」は、 みほようこの二冊目の童話集。 2004年4月、信州の諏訪大社 の「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」 から発行されました。 信州諏訪の「風の神様」から聞い た二つのお話。 ・竜神になった三郎 ・福寿草になった少女 童話集「…

ふしぎな鈴

ふしぎな鈴1 http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081110#p1 「ふしぎな鈴」より おとうさんがなくなった夜のこと です。 「リーン・リーン・コロンころん」 「リーン・リーン・コロンころん」 誰が鈴をふっているのでしょうか。 どこからか鈴の音が聞こえてき…

童話集「ライオンめざめる」

信州諏訪の「風の神様」から聞いた 三つのお話 信州諏訪の童話 みほようこの四冊目の童話集 収録してある童話は、三篇 ・ ライオンめざめる http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090405#p1 ・ 笛の音よ、永久にひびけ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090404…

童話集「竜の姿をみた少女」

昨年12月、「鳥影社」から、 みほようこの五冊目の童話集 「竜の姿をみた少女」が、発行さ れました。 ビーケーワン・アマゾン・楽天・ 紀伊国屋書店・ジュンク堂などで、 本を発売中。 全国の公立図書館でも、たくさん 本を購入していただきました。 童話…

黄色ぼたん 花が咲くまで

「花のほほえみ」より 黄色ぼたん

火とぼし山

「火とぼし山」を読んでいただき ありがとうございました。 昨日の分は、こちら。 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100604#p1 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100309#p1 「火とぼし山」より 月は、まだでていません。 き…

うつぼぐさ

「花のほほえみ」より うつぼぐさ

火とぼし山

火とぼし山86 「気をつけて帰ってくださいね。 明神さまによろしく」 きよは、二人の姿がみえなくなるま で見送りました。 「今日から、私の新しい生活が始ま るのね」 きよは、そっとつぶやきました。 「そうじゃ。今日から、きよの新し い生活が始まるの…

りゅうの俳句

・ この山を もどっておいで おばあさん ・ その自分 にこにこすなる 気持なり ・ この童話 やりきれません つぼみかも ・ 方角や もどっておいで 童話かな ・ そのつぼみ やりきれません 名前かも

火とぼし山

火とぼし山85 すると、 「きよ、静岡へついたかな。 おまえは、これからそこで暮らす のじゃ。 わしの友だちのばあさんと一緒にな。 きよ、記憶がもどったら、いつで も諏訪へもどっておいで。 待っているぞ」 どこからか、明神さまの声が聞こ えてきまし…

火とぼし山

火とぼし山84 「おばあさんと?」 「そうじゃ。このおばあさんと 一緒に暮らすのじゃ。 この人は、明神さまの友だちじゃ」 「きよ、よろしく」 おばあさんが、にこにこしながら いいました。 「こちらこそ、よろしく。お世話 になります」 「こんなかわい…

火とぼし山

火とぼし山83 次の朝。 「きよ。目がさめたか」 「はい。あなたは?」 「わしは、足長じゃ。 そして、こちらが手長」 「私を、淵から助けてくれたかたで すね。 その節は、大変お世話になりました。 助けていただきありがとうございま した」 きよは、手長…