2019-07-25 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 火とぼし山 16 第二章 再会 6 「次郎さん。体だけは気をつけてね」 「きよちゃんもね」 二人は、別れてからのことを、一晩中語りあ かしました。 楽しいひとときでした。 東の空が、だんだんに明るくなってきました。 「きよちゃん。ぼつぼつ帰らないと、仕事に 間に合わないよ。一睡もしていないけれど、 だいじょうぶ」 「若いから、平気よ。じゃあ、帰るわ。次郎 さん、今度はいつ会えるの」 「十日後、会おう」 つづく