2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女13 明神さまは少女とわかれた後、風 になって諏訪湖のまわりの村をみ まわりしていることでしょう。 今までに「ぴゅー」というさわや かな風の音をきいた人はおおぜい いますが、明神さまの化身である りりしい少年の姿をみたのは、…

りゅうの俳句1265

・この次の 合格したる 短歌かも ・あのうろこ はてなされたし 万年青かな ・あの竜の 合格しては きものかも ・この竜の 読んでくださった まわりだね ・あの体が 話したれば 網戸かな

平成の歌1

武田軍の狼煙をあげし跡地とぞ わが住む丘を遠く見放くる 庭隅に娘の植ゑゆきしスズランの 赤き実濡らして時雨過ぎ行く 戸締りを忘れし二階の部屋内に 十三夜月明るく照らす まとまらぬ歌を心に歩みゆく 夕べ枯葉の音たてて舞ふ

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女12 何千匹といた赤いくじゃくちょう は、どこへいってしまったのでし ょうか。 あちこちさがしましたが、一匹も いません。 明神さまの所へ案内してくれた小 鹿も、どこにもいませんでした。 少女は何本かの松虫草の花をたお ると、…

りゅうの俳句1264

・あの竜が いませんでした 姿なり ・坂道を みえてきました 姿なり ・この童話 はてなするのは 姿かも ・湖に 合格される 姿かな ・あの日課 合格したら うろこだね

昭和60年代の歌38

霜下りる迄咲きつがむインパチェンス 切りもどしして追肥を与ふ ダイエットの話に弾む友等の中に 太りたるわれは言葉なくをり 夫の分まで長生きせよと言ひくるる 娘等あれば命愛しまむ 西日さす網戸につきし草の絮 光りて風に磨くひととき

からすうり

「花のほほえみ」より からすうり

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女11 少女は明神さまに病気の兄のこと を、何度も何度もお願いしました。 「おまえの兄を思う気持は、よく わかった。 何年か後には、おまえの兄はきっ とよくなるだろう。 いつまでも優しい心を忘れずに生 きていくのじゃよ。 今日こ…

りゅうの俳句1263

・この社 案内すなる 姿だね ・この俳句 お願いすなる 遊歩道 ・あの花を いうではないぞ 姿だね ・その姿 住んでおられる ハイクかも ・この社 いうではないぞ 社だね

昭和60年代の歌37

大正池の枯木並み立つ遊歩道 うつぼ草の花いま盛りなり 大正池に並み立つ大小の枯木立 梅雨止りの日に白く浮き見ゆ わさび畑の澄みし流れに緑を写し 夏の日ざしにきらめきやまず 還暦を過ぎて再び「恍惚の人」読めば 老いの悲しみ心に沁みぬ

はてなハイク

dowakan はてなハイク http://h.hatena.ne.jp/dowakan/

パンジー

「花のほほえみ」より パンジー

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女10 「少女よ、よくきたのー。 わしはおまえに会える日を、ずー と待っていたぞ。 わしは、諏訪の神・明神じゃ。 さっき松虫草のまわりをまってい た赤いちょうは、くじゃくちょう というのじゃ。 この高原にきても、くじゃくちょう …

りゅうの俳句1262

・この家の お願いしたる 社かな ・あの姿 いきていくのじゃよ 童話かな ・この春は お願いしたら 社かな ・あの舞は 住んでおられる ハイクかも ・あの社 いうではないぞ 気持かも

昭和60年代の歌36

父君の葬りにも帰れぬ嫁に代り 心さびしみみ骨を拾ふ とう立ちて出荷のできぬ白菜が 畑に白く乾きて並ぶ 咲きつぎし紫蘭の花も終りたり 先生偲び夕庭に立つ 庭隅にはびこりしクラマゴケ 朝の木漏れ日にあやしく光る

シンピジューム

「花のほほえみ」より シンピジューム

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女9 少女は何かにさそわれるように、 小鹿の後をついていきました。 小鹿は時々たちどまり、後をふり かえっています。 どこまでも続くすすきの原を、少 女は小鹿の後をついて、足早に歩 きました。 どの位歩いたのでしょうか。 少女に…

りゅうの俳句1261

・あの風の 住んでおられる 姿かな ・この社 住んでおられる 気持かな ・この社 われていました 姿かも ・あの夏の 住んでおられる 姿だね ・あの風の 住んでおられる 童話だね

昭和60年代の歌35

枯芝を凌ぎて赤く萌へいでし スカンポに春の光漲る 黄砂に霞む雑木林の上の空 とんび一羽がゆるやかに飛ぶ 猩々袴のふくらみて来し赤き莟 たちまち埋めて春の雪降る 根雪残る安房峠を下りきて 若葉かがよふ高山の町

すすき

「花のほほえみ」より すすき

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女8 少女が後をふりむくと、いつきた のでしょうか。 かわいい小鹿が、少女の後にちょ こんと立っていました。 小鹿の耳は、たてにふたつにわれ ていました。 「この小鹿は、明神さまのおつか いをしている小鹿ではないかしら」 少女は…

りゅうの俳句1260

・あの赤の はてなされたし ハイクなり ・そのわさび 話するのは おじいさん ・この兄が お願いすれば 姿だね ・あの姿を さそわれるよう 社かな ・その姿 住んでおられる 姿だね

昭和60年代の歌34

淡き緑にこぞり萌へきしアサツキを つむ手に土の温かみ伝はる 小川辺の岸に群れ生ふる猫柳 白白として春陽をかへす 枯草の風にそよげる農道に 小さき餅草手間どりて摘む やりばなき心に耐えし幾日か イヌフグリ咲く野にいで来ぬ

白椿

「花のほほえみ」より 白椿

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女7 「この赤いちょうは、高原に住ん でいるというくじゃくちょうでは ないだろうか」 少女は赤いちょうの舞をみている うちに、幼い時おじいさんから聞 いた不思議な話を思い出しました。 「あの山のむこうにはなー、広い 高原がある…

りゅうの俳句1259

・あの舞で はてなされたし ハイクかな ・ろうそくを 案内される 童話なり ・幾日に みているうちに 短歌なり ・あの岸を われていました おいでなり ・たんぽぽに みているうちに おじいさん

昭和60年代の歌33

新工場に就職できると喜べど 老いたる吾にはかかはりのなし 天井に吊るす一メートル伸びし玉すだれ 温かき今日は軒に吊るしぬ 冬の日に白じろ乾くブロック塀に 野良猫今日も昼寝してをり 解決の後もしこり残れるを やりばなき心に耐へしのびをり

はてなハイク

dowakan はてなハイク http://h.hatena.ne.jp/dowakan/

たんぽぽ

「花のほほえみ」より たんぽぽ 土手で、たんぽぽが咲いている。

明神さまの姿をみた少女

明神さまの姿をみた少女6 少女が赤いちょうにみとれている と、あっちの方から一匹、こっち の方から一匹と、沢山のちょうが、 松虫草の花のまわりに集まってき ました。 そして沢山のちょうは大きなまー るい円をえがきながら、ひらひら まいはじめました…