2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

平成の歌25

この朝開店セールの店内に 「ベルリンの壁」入荷の放送が響く 六時間車に揺られ共に来し 文鳥を少女は優しく労る 小林夫妻の歌碑のみの歌に在りし日の 労り合へる面影浮ぶ アスパラの藪を渡れる風いでて 輝きをりし露も消えたり

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉13 明神さまは、黄金色のまゆ玉を、 とても大切にしています。 愛する奥さんにも、手をふれさせ ないほど、黄金色のまゆ玉を大切 にしていたのです。 明神さまは、黄金色のまゆ玉を手 にするたびに、「諏訪地方の人々 が、無事でくらせます…

りゅうの俳句1288

・このまゆの 約束しては 二つだね ・あの童話 していたのです 黄金なり ・このふしぎ みたことがない 黄金だね ・この国の おさめてくれた 黄金かな ・たくさんの していたのです 黄金だね

平成の歌24

舗装路の僅かの土に根を張りて マーガレットの花丈低く咲く 塩の道博物館に昔ながらの 塩舐むれば味まろやかなり 忽ちに掘り起こされし桑株を クレーン車の手が大きく掴む コップの中に優しき音たて溶けゆく 一万年前といふ南極の水

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉12 これから、三十年に一度、一つず つ黄金色のまゆ玉を授けよう。 次のまゆ玉が授かるまで、そのま ゆ玉を大切にするのじゃよ。 そして、この地方に養蚕をひろめ てほしい。 蚕は、天の神様たちが大切にして いる虫じゃ。 明神よ、これから…

りゅうの俳句1287

・たくさんの していたのです 黄金かな ・人々や 約束すなる 黄金かな ・その一つ していたのです 黄金かな ・このまゆを 整理したれば 短歌だね ・この二つ していたのです 野菜だね

平成の歌23

梅雨明けの窓開け放ちしこの夕べ 素足に畳の感触清し 顔も見ず逝きたる夫の墓前に 帰国せし孫娘ふかぶかとぬかづく かへるなき過去を漸く諦めのつけば 下り来て庭に水まく 夫逝きし日のごと残暑厳しくて 韮の白花夕日に匂ふ

春の花

dowakan - はてなハイクでは、 「春の花」の写真をのせています。 「花のほほえみ」より 乙女椿 「はてなフォトライフ」へのせて ある写真を、季節ごとに整理した いと思いつつ、整理することがで きませんでした。 これから、数枚ずつ「春の花」の を写真を…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉11 「おや? これは、黄金色のまゆ玉。 美しいまゆ玉じゃのぅ。 こんな美しいまゆ玉は、みたことが ない。 でも、なぜこんな所に黄金色のまゆ 玉があるのじゃろ」 明神さまは、ふしぎに思いました。 明神さまがまゆ玉を手にとりみて いると…

りゅうの俳句1286

・この黄金 みたことがない 一つだね ・この花は はてなするのは 二つなり ・その黄金 していたのです 黄金かも ・この黄金 整理するのは ライフなり ・このまゆは 監視するのは 童話だね

平成の歌22

世に在れば共に喜ばむ汝の帰国 マーガレットの花供へ告ぐ 水引きし田の面に映る夕つ日の きらめき薄れやがて消ゑゆく かしましき蛙の声にも耳慣れて 眠りをさそふ声となりきぬ 幾度も監視に行きしギフチョウの 卵盗られしと聞きてさびしき

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉10 明神さまには、やさかとめのみこと という、美しい奥さんがいます。 明神さまは、心のやさしい、働き 者の奥さんがじまんでした。 二人は、人がうらやむほど、仲の いい夫婦でした。 明神さまと奥さんは、守屋山のふ もとで蚕をかってい…

りゅうの俳句1285

・この心の はてなされたる 一つだね ・このまゆの 帰国するのは たまごかな ・その黄金 していたのです 美しい ・この黄金 監視するのは 野菜なり ・たくさんの していたのです 童話かも

平成の歌21

山野草好みし娘の植ゑゆきし ホトトギス萌えイカリソウ萌ゆ 亡き夫との思ひ出残る庭木々の 芽吹き愛しみしばし侘む 臼井川の流れにそひて登り行く 落葉踏む音峡間に響く 春となりし喜びの一つゼラニューム インパチェンスの花苗植ゑる

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉9 一ヶ月前。 明神さまは、ささいなことで奥さ んとけんかをしてしまいました。 仲のいい夫婦には、珍しいことで した。 そして、奥さんがやしきをでてい ってしまったのです。 明神さまは奥さんがでていってし まったことを、みんなにないし…

りゅうの俳句1284

・このハイク はてなされたし 様子かな ・あの夫婦 かっていました 蚕だね ・その短歌 じまんするのは 珍しい ・あの黄金 かっていました 夫婦だね ・そのけんか じまんしたれば 蚕かも

平成の歌20

み庭より惜しげもなく堀りくれし 貝母並み立ち萌え始めてきぬ 玄関に夕早くわが鍵かくる 慣しつきぬ夫逝きてより ギフ蝶の住める環境整へむと 蒔きしドングリの淡き緑萌ゆ ギフ蝶のヒメカンアオイの葉の裏に 産卵するをじっと見守る

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉8 「どうもしないよ。今に帰ってく るじゃろ」 奥さんのことをたずねると、明神 さまはなぜか困った顔をしました。 「明神さまと奥さま、けんかした のではないかしら。 そして、奥さまが家をでていって しまったのかもしれないよ」 「まさか…

りゅうの俳句1283

・奥さんを じまんされたる 美しい ・青年を 落葉したれば 黄金だね ・奥さんや かっていました 卵だね ・あのけんか じまんされたる 童話だね ・あのまゆが 落葉するのは 夫婦なり

平成の歌19

婦人会の新年会にも湾岸戦争の 話題にぎはひ会は長びく 朝々に廊下に吊るす玉すだれ 花芽つきしが障子に映える あきらめの心を持てば安らぎて 夕べの庭に松葉掃き寄す 活けをきし赤芽柳の莟の落つる かそけき音を一人聞きをり

はてなハイク

「はてなハイク」を始めたのが、 昨年の12月9日。 一カ月が過ぎた。 今朝みたら、「はてなハイク市民」 になっていた。 正直にいえば、何度もやめようと 思った。 年令に制限はないけれど、「つい ていけないな」・・・と。 「でも、一カ月間だけ続けてみよ…

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉7 「そうだ。今度は、湖の向こう側 へ先まわりして待っていたらどう だろう」 「おお、そうすれば、うまくいく かもしれないぞ」 青年たちは、湖の向こう側へ先ま わりして、明神さまを待つことに しました。 でも、明神さまの行き先をつきと…

りゅうの俳句1282

・あのまゆで とりよせました 蚕だね ・養蚕や とりよせました ホトトギス ・その黄金 かっていました 蚕なり ・その地方で じまんされたし 夫かも ・あの吾で かっていました 黄金だね

平成の歌18

来春は帰国できると汝一家の クリスマスカードの寄せ書き届く しあはせを人の物差しで計るなと 夫亡き吾に兄は言ひたり 蝉がらのつきしままなるブライタルベール 冬越しさせむと部屋にとりこむ 霜柱崩るる音に耳澄まし 真昼の畑にほうれん草を摘む

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉6 二月初めのある夜。 青年たちは、今夜も明神さまの後 をつけていました。 湖の真ん中あたりまできた時、 「ばりばりっ、みしっ」という大 きな音がして、氷がわれはじめま した。 「わぁー!」 「気をつけないと、湖へ落ちるぞ」 青年たち…

りゅうの俳句1281

・この心を とりよせました 短歌かな ・このまゆは じまんしたれば イカリソウ ・この夫 とりよせました 一つなり ・その氷 かっていました 黄金かも ・この萌は じまんされたし イカリソウ

平成の歌17

在りし日に夫の植ゑたる八つ手の広葉 染めて金木犀散り終りたり 十一月季節外れの台風に 散り残る満天皇も裸木となる 土竜おどしの音立て響く畑隅に 酒に醸さむよもぎ摘みをり 中空に七分に欠けし月食は 汝住む国からは如何に見ゆるらむ

黄金色のまゆ玉

黄金色のまゆ玉5 「それにしても、明神さまはどこ へ行ったのだろう」 「好きな人のところへ行ったのか もしれないよ」 「ばかをいえ。あんな美しい奥さ んがいるのに、明神さまがそんな ことをするはずがないじゃないか」 「じょうだんだよ。じょうだん」 …

平成の歌16

落ち柿の饐ゆる匂ひもしたしくて よけつつ木下を駅に急ぎぬ 朝夕に水かけ育てし春菊を 間引く背中に残暑きびしも わが庭より移しハナノキ紅葉する 傍らに朝々孫のむつき干す みどりごにはめられおりし足の輪と 今日とれし臍の緒を日陰干しす

りゅうの俳句1280

・このまゆを つきとめられる 黄金かも ・この画像は はてなしたれば ハイクかも ・このペンで 行ったのだろう 黄金かな ・その緑 つけていました 梅雨だね ・あのしんが つけていました 後ずさり